溶剤塗装は、広範囲の分野で活用されている塗装方法です。シンナーなどの有機溶剤と塗料を混ぜ合わせて溶かしたものを塗料として使用する塗装のこといます。ここでは、具体的な塗装工程について解説します。
溶剤塗装はどのような工程で行われるのでしょうか。主に以下のように進みます。
脱脂とは、素材の表面に付着している油脂類を落とす作業です。洗浄剤を用いて洗浄処理していきます。丁寧に脱脂を行っておくことにより、塗装面と塗料の密着性を高める効果があります。
除錆(じょせい)とは、錆を取り除く作業です。除錆剤を使って落としていくことになるのですが、酸性・アルカリ性・中性などの種類があり、用途によって使い分ける必要があります。
対象の表面に科学的に金属表面処理を施すことにより、不溶性化合物の被覆を生成するのが化成皮膜です。化成皮膜処理を施すことにより、錆びを防いだり、塗料との付着性を控除させたりする効果があります。
しっかり乾燥させてから、その後の工程に進みます。
プライマーとは、最初に塗る塗料としての役割を持つものです。そのため、主に下塗り剤のことを指します。下地処理は非常に重要です。
塗装する対象物と、その後に塗る上塗り塗料の両方に接触するため、下塗り塗料が十分な付着性を持っていなければ、上塗りした塗料が剥がれてしまう恐れがあります。丁寧なプライマー塗装が必要です。
静電塗装とは、非常に塗着効率が良い特徴を持っています。その名の通り、静電気を用いた塗装方法のことです。
塗装をする対象物と、塗料の中に含まれている粒に、それぞれ異なる極の静電気を持たせることによってお互いが引き合う力を利用しています。それぞれが強く引き合おうとする力を持っているので、しっかり密着するのが特徴です。
ムラなく均一に仕上がるため、仕上がりの美しさからも選ばれています。また、とても塗着効率が良いことから、塗料の塗りムラを極力減らせるのも静電塗装のメリットだといえるでしょう。多量生産を行うタイプの金属製品では、この静電塗装が使われることが多いです。
塗装というとローラーや刷毛などの方法もありますが、一般的に静電塗装で選択されているのは吹付け塗装と呼ばれるものです。スプレーと同じような要領で行われます。スプレーガンという機械を使い、霧状にした塗料を丁寧に吹き付けていく方法です。
静電塗装で塗装が不十分だった箇所などに対し、手吹きで細かい補正を行っていきます。機械を用いた作業では広範囲を塗るのは得意なのですが、細かい部分はどうしても塗れなかったり、ドリブルが発生したりすることがあります。そういった部分を手作業でキレイに補正していく作業です。
工程の中の最後にあたる乾燥の役割を持っているのが、焼付です。焼付とは、表面を硬化させるために行う塗装のことをいいます。
いくつか種類があり、選択する焼付塗装によっても期待できる効果やメリット、デメリットが変わってきます。
すべての工程が完了したら、検査をします。製品の品質に問題がないか、ムラはないかなどを細かくチェックする作業です。塗装が剥がれているような部分などがあれば、やり直しをしなければなりません。
すべての検査で問題がない場合は作業完了となり、梱包の工程に移っていきます。
フクテック

| 納期 | 最短、中2日 |
| 使用塗装 | アクリル塗装 メラニン塗装 ポリエステル塗装 |
| 主な対象 | 分電盤 配電盤 制御盤 など |
東海塗装工業所

| 納期 | 1週間ほど |
| 使用塗装 | アクリル塗装 メラニン塗装 ウレタン塗装 ポリエステル塗装 |
| 主な対象 | 小物 (高さ1200×幅900×奥行き400まで) |
※2021年5月24日時点・Google検索「溶剤塗装 愛知」で上位表示されている15社の中で、公式HPに溶剤塗装に関する記載があり、リン酸亜鉛被膜処理(防錆加工)を行い、焼付乾燥炉を備えている2社を紹介します。