溶剤塗装では近年VOC削減が求められていることをご存知でしょうか。ここではVOC削減が求められる背景や溶剤塗装におけるVOC削減方法、VOC処理方法を解説します。
VOCとは揮発性有機化合物のこと。塗装で用いられる染料や洗浄するときの溶剤などに含まれます。VOC削減が求められる背景にはどのようなものがあるのか、解説しましょう。
VOCは浮遊粒子状物質や光化学スモッグの原因物質の一つです。昭和40年代に光化学スモッグが社会問題となっていましたが、近年増加傾向にあり、対策が必要とされています。
VOCは塗料等に溶剤として含まれるトルエンやキシレン、酢酸エチルなど主なもので約200種類があります。工場用洗剤や化学工業、給油所などさまざまな分野で排出されますが、塗装関係が最も多く、全体の排出量のほぼ半分を占めているのが実情です。
VOC削減によるメリットは大きく2つあります。
1つ目は作業環境が改善されること。塗料の使用量・飛散量が減ることで、大気中のVOC排出量が低減します。結果的に作業環境の改善につながり、従業員の健康面にも大きなメリットがあるでしょう。
2つ目はコスト削減ができること。VOC対策を取り入れることで塗料・溶剤の使用料を削減でき、結果的にコスト削減につながります。削減方法の改善により塗料・溶剤の使用量を20%削減した事例もあります。
また環境対策をしている企業であることをアピールすることにより、企業イメージ向上も期待できるでしょう。
溶剤塗装におけるVOC削減方法として代表的なのは、低VOC塗料を使用すること。低VOC塗料とは、塗料中に含有するVOCが少ない塗料タイプのことです。低VOC塗料へ変換する場合には作業性や仕上がり性、塗膜性能をよく確認しましょう。
ほかにも塗着効率を向上させる方法も有効です。塗着効率を向上させるため、霧化圧や吐出量、パターン幅、運行速度、吹付距離、吹付角度、塗り重ねの間隔、ストローク開始点などのパラメータを調整する必要があります。
容器にふたをする、密閉化や覆いをする、容器を高温の場所に置かないなど、日常管理でもVOCを削減できるポイントが多くあります。見直してみるとよいでしょう。
溶剤塗装におけるVOC処理では、塗装ブースや乾燥炉から排出ガスを処理するための処理装置を導入する方法が効果的です。塗装工程に導入できる処理方法には活性炭吸着法と生物処理法があります。各処理方法の特徴は次の通りです。
中小企業金融公庫、国民生活金融公庫、沖縄振興開発金融公庫、日本政策投資銀行では、対象となる除去装置の設置・運転資金の低利融資を行っています。最寄りの自治体、金融機関に問い合わせてみるとよいでしょう。
フクテック

| 納期 | 最短、中2日 |
| 使用塗装 | アクリル塗装 メラニン塗装 ポリエステル塗装 |
| 主な対象 | 分電盤 配電盤 制御盤 など |
東海塗装工業所

| 納期 | 1週間ほど |
| 使用塗装 | アクリル塗装 メラニン塗装 ウレタン塗装 ポリエステル塗装 |
| 主な対象 | 小物 (高さ1200×幅900×奥行き400まで) |
※2021年5月24日時点・Google検索「溶剤塗装 愛知」で上位表示されている15社の中で、公式HPに溶剤塗装に関する記載があり、リン酸亜鉛被膜処理(防錆加工)を行い、焼付乾燥炉を備えている2社を紹介します。